ここ3、4年以内でデビューした日本の新人ミュージシャンで最も言葉が冴えてるのはLantern ParadeQomolangma Tomatoだと思う。


「自由な行動もできず 重箱の隅でミス見透かされ やすやすと操られ まずまずの人生ってとこですか」
Lantern Parade『救世主を待つ人々』


「おれを解放する娯楽はいっぱい おれを追い詰める現実は消えない」
Qomolangma Tomato『ネタのないパブリック』


どちらもともすれば怠惰に、無難に、奴隷になりたがる人々の脳に2、3発尖ったのをぶちかましてくれると同時に自嘲めいたユーモア精神も持っている。

薄っぺらい肯定か甘っちょろい逃避ばかりが支持される風潮の中、社会も自分も鼻で笑い飛ばして、その横っ面を張り倒せる彼らは評価に値すると思う。