2013-01-01から1年間の記事一覧

ベストアルバム十枚選びましたが、特に順位はありません。 凛として時雨『i'mperfect』 彼らの過去作は三枚聴いているけど、それらに比べて何故こんなに気に入ってるのか自分でもよく分からない。 基本はいつものように弾きまくり、叩きまくりなメタルやハー…

今年見た映画について、ここに挙げたリストの中から特に気に入った十本を選んだ結果、以下の通りになりました。 『ルーパー』 『脳男』 『ジャッジ・ドレッド』 『ジャンゴ 繋がれざる者』 『ホーリー・モーターズ』 『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』 …

2013年アニメアウォーズ

おちゃつさんの企画に今年も参加させていただくことにしました。毎度お誘いいただきありがとうございます。概要は上のリンクをご覧ください。 ・最優秀作品 『PSYCHO-PASS』刑事物というジャンルは人間という生き物の暴力性と社会という構造の暴力性の両方が…

久しぶりに今年気に入った曲を挙げてみる。 1. Tyler, The Creator "IFHY"恋に狂う男の心情をトリップ感溢れる不気味で甘いサウンドに乗せてまくしたてる一曲。 2. A$AP ROCKY "Long Live A$AP"何とも言えない幼児っぽい歌声とエコーがかったビートの組み合…

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』を観た。めちゃくちゃ良かった。隅々まで作りこまれた素晴らしいビジュアルが二人の吸血鬼の日々をロマンチックに描き出している。「この世がうんざりするような有様でも生きることを楽しむんだ」という熱い気持…

今年観た、今年日本公開の映画のリスト。 『ルーパー』 『ライフ・オブ・パイ』 『塀の中のジュリアス・シーザー』 『脳男』 『ゴーストライダー2』 『アウトロー』 『ゼロ・ダーク・サーティー』 『悪人に平穏なし』 『ジャッジ・ドレッド』 『とある魔術の…

今年聴いたアルバムのリスト、にしようと思ったけど売ってしまったものが多いので手持ちのリスト。凛として時雨『i'mperfect』 All Pigs Must Die『Nothing Violates This Nature』 Asap Rocky『Long.Live.Asap』 Arctic Monkeys『AM』 ATOLS『MIKU』 blio'u…

『スプリング・ブレイカーズ』を観た。『STAR DRIVER』で例えたらサカナちゃんがヘッドを抱きしめながらぶん殴る話。悪夢に落ちる寸前のまどろみの象徴としてのエイリアンは、でもまどろみでしかないから、彼女たちが目覚める時には消え去るしかない。退屈な…

『ゼロ・グラビティ』、これはまた凄いものを観てしまった。やはり冒頭の尋常じゃない長回しが白眉だろう。ここまで贅沢な映像体験は滅多に無い。『トゥモロー・ワールド』の時もそうだったが、この監督は母と子というモチーフにこだわりがあるのだろうか。

『ノー・ワン・リブズ』を観た。80分弱というサイズを存分に活かし、最短距離を突っ走ったスラッシャー・ホラー。独自の哲学を持って行動する名無しのサイコパスとそれに選ばれてしまった女とよせばいいのに調子に乗って巻き込まれた愚か者たちの話。細切れ…

今年のアニメのOP・ED、気に入ったもの十選くらい。 1.『ゆゆ式』 情報処理部 "せーのっ!"複数人のボーカルって楽しいですよね。あと津田美波の力強い歌声。 2.『俺の幼馴染と彼女が修羅場すぎる』 自らを演出する乙女の会 "Girlish Lover"複数人のボーカル…

『47 RONIN』を観た。予想通り手堅く楽しかった。トンデモを期待する人には悪いけど、地に足のついた忠臣蔵でしたね。天狗と出島のアレンジぶりがかなり秀逸。特に天狗。恐らく、「空を飛ぶ」「秘術を使う」という伝承を組み合わせてあの造型になったんだろ…

『THE ICEMAN 氷の処刑人』を観た。凍れよわが涙、と殺し屋は言った。素晴らしいノワールでした。あまりこの手のサイコパスの起源めいたものに触れるのはあまり好みではないのですが、今作の主人公であるククリンスキーに関してはそうすることで彼の言動に奥…

『悪の法則』を観た。「コーマック・マッカーシーが頑張って書いた脚本を無下にするのも悪いから極力削らないように映像化しました」という映画の体裁をとった朗読CDでした。

SF映画ベストテンという企画があるそうなので参加しませんが挙げてみたいと思います。 『マトリックス』『攻殻機動隊』『ガタカ』『リベリオン』『ブレードランナー』『マイノリティ・リポート』『ビデオドローム』『回路』『デジャヴ』『CASSHERN』

『2ガンズ』を観た。軽口の応酬、銀行強盗、狙撃、カーチェイス、建物爆破、基地潜入、メキシカンマフィア、悪辣な役人、一風変わった拷問、大乱闘……おおよそアクション映画につきものの要素をたっぷり詰め込みながらも、くどい説明台詞を極力排することでス…

『魔法少女まどかマギカ 叛逆の物語』を観た。すさまじく豪華なビジュアルに次ぐビジュアルで、脳内飽和状態。『Q』めいた赤い荒野とか、グリッドで構成された路地とか、橋の向こうにいっぱい橋が!とか、モブの顔が!顔が!とか、気づいてしまった後のほむ…

『魔法少女まどかマギカ 叛逆の物語』を観た。塩谷直義の『BLOOD-C The Last Dark』を思い出したりしていた。一人の人間が眩い存在に憧れ、恋焦がれ、その末にその存在から羽を奪って、地に縛りつけようとする物語。ただ文人の小夜に憧れに恐らく全てを持っ…

『魔法少女まどかマギカ 叛逆の物語』を観た。アロノフスキーの『ブラック・スワン』を思い出したりしていた。一人の少女が欲望と倫理に引き裂かれそうになりながら、夢と現の狭間をさ迷い、その末に殻を破って美しい羽を伸ばし、舞い踊る物語。ただどこまで…

『クロニクル』を観た。「子供の頃に承認欲求が適切に満たされないとそれ以降の人生はどうあっても満たされない」という身につまされる映画でした。「俺を愛せ」と「俺に近寄るな」を同時に叫んでるような少年が主人公なので、そういうのを面倒くさいと感じ…

『トランス』を観た。催眠ものは何も信じられなくすることでサスペンスを生むけど、「じゃあ、何も信じません」というところに転がり落ちると這い上がれないなあ。そうさせないためのアトラクションとしての暴力とセックスが結構臆面もなく投入されてて、若…

『わたしはロランス』を観た。「それは反逆かな?」「いいえ、これは革命です」しかし革命の当事者は殉死する覚悟があるとして、その隣に立つ人間はどうか。ロランスはフレッドを思いやるようでいて、結局自分の革命の去就にしか興味が無くて、だからああい…

『凶悪』を観た。「あ、いっけね。これ、先生、関係ないわ」でピエール瀧と山田孝之が相好を崩し、観ている自分も吹き出した瞬間、呪いにかかってしまった。深い闇を覗きこんだ時に自分にもそれがまとわりついていくという呪い。最後にリリー・フランキーが…

『エリジウム』を観た。尻に火がついた連中の追いかけっこ、のはずだけどそんなに切迫感は無かった。『第9地区』がそうだったように、今回もキリスト教色は強め。再臨による楽園の救済。人体破壊はともかく、異種混交やガジェットの面では『第9地区』ほどの…

『コードギアス 亡国のアキト』第2章「引き裂かれし翼竜」を観た。レイラとアキトをラブらせたいんだろうとは思うがその度にヤンキーや爆弾マニアやDV兄貴が出て、アキトを掻っ攫っていくので、何かなあ。そっちで楽しめと言うならそれはそれで構わないけど…

『許されざる者』を観た。罪の重さで猫背になった渡辺謙が死にたさで前髪が変になった佐藤浩市にうっかり絡まれる話。馬、いいですよね。雄大な景色の中を馬でゆっくりと進んでいく様は本当にそれだけで惚れ惚れする。お気に入りは冒頭の十兵衛が追っ手を森…

『サイド・エフェクト』を観た。狂人を装えばすなわち狂人なり。騙し討ちにならないように丁寧に撮られていることの良し悪しは、どちらかと言えば悪しなんだけど、それでも結末へと至るまでの転落のスリルは十分楽しめた。二作続けて鼻っ柱をへし折られるチ…

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、楽しかった。南斗人間宇宙大砲!「大いなる力には、責任が伴う」というのはヒーローものにはよくあるテーマですが、それをさらりと前半戦でカークが片づけてくれたから後は無邪気に楽しめた。まあ、その鮮やかな…

『マン・オブ・スティール』を観た。冒頭五分、ジョー・エルが大立ち回りをするところで「やっぱりザック・スナイダーだな」とわずかばかり残っていた希望を壊してくれた。さらにそのわずか十分後、ラスボスを徹底的に虚仮にして「いいか、二時間後に盛り上…

『マジック・マイク』を観た。次の夜へ。次の次の夜へ。ブレーキを踏んだ人間は昼の光に落っこちる。タイトルが『マジック・マイク』で、物語もマイクを追い続ける訳ですが、堅気の日常に貼られたあの黄土色のトーンとそれと対照的なアダムとダラスのぎらつ…