2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『アフター・アース』を観た。出処を問わず「何か知らないけどスピリチュアルっぽいよね」という意匠をぎっちり盛り込んだ親子二人、心の旅。シャマランらしい真顔で撮ってる感もあいまって凄く地味でしたが、ウィル・スミスの俺様っぷりを抑え込むために刺…

『フッテージ』を観た。「データは死んでも、フィルムは死なず」と映画の魔が夜毎猛り狂う物語。原題よりも的確に作品後の気分を掬い取った邦題だったなあ。何回も座席に縮こまりながらビクビク震えながら観てた。音楽もUlver、Sunn O)))、Boris、Boards of …

『華麗なるギャツビー』を観た。予想に反して終盤の幕開けに鳴り響いたJack WhiteによるU2のカバー、"Love Is Blindness"の示す通り「恋は盲目」であるが、その後に待っていたのは「本当に目を瞑るのは馬鹿正直な奴だけで、賢いやつは薄目を開けている」とい…

『オブリビオン』を観た。「記念写真よ」と彼女が言った時、心が千々に引き裂かれていくような感触が伝わって、この映画を観てよかったと思いました。よく考えればあのタワーも「湖畔の家」だな。何もかもが偽物でできた「俺たちの夢」、「それでもいい」と…

『リアル 完全なる首長竜の日』を観た。一捻りあるのは分かってたけども、唖然とした。前半戦はやたらDV臭のする声色の佐藤健と明らかに危ない中谷美紀を中心に実に黒沢清らしく不穏に進むが、後半戦でちゃぶ台がひっくり返り、それらが使えなくなるや満を持…