2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ブラック・スキャンダル』を観た。昔読んだ花村萬月の『笑う山崎』という小説で、ヤクザが堅気のタクシー運転手に「ヤクザにモノ頼むなんてアホのすることや」と言うくだりがあったのを思い出した。何というかとにかく「微妙に地味」という印象を受ける。…

『エージェント・ウルトラ』を観た。ボーン・シリーズにせよ、『イコライザー』にせよ、本気の暴力集団が全力で殺しにかかってくるところを主人公もまた全力でいなしたり、叩き潰したりするところにスリルやカタルシスが生まれていた訳で、こんなしけたマッ…

『クリード』を観た。真っ当な通過儀礼、王族の継承式典という趣。チャンピオンとの死闘の最中、クリードの口から零れた「過ちなんかじゃない」は心を撃ちぬかれた。クリード役のマイケル・B・ジョーダンも、その面構えや歯並びから滲みだす折り目の正しい感…

★(ブラックスター)アーティスト: デヴィッド・ボウイ出版社/メーカー: SMJ発売日: 2016/01/08メディア: CDこの商品を含むブログ (20件) を見るSTRICTLY 4 MY N.I.G.アーティスト: 2パック出版社/メーカー: (株)ソニー・ミュージックレーベルズ発売日: 1998/…

『クリムゾン・ピーク』を観た。幽霊映画だと思ってたら、眼鏡映画で姉映画だった。ギレルモ謹製異形も随所に出てくるし、いい顔、いい音で画面を彩ってくれるんだけど、それはそれとして姉なんだよなあ。イーディスとルシールの対比を始めとして、色彩設計…

『ストレイト・アウタ・コンプトン』を観た。若者たちの栄光と挫折と闘争を中心人物三人(目はしのきく売人、音楽一筋なトラックメイカー、賢明なラッパー)にそれぞれフォーカスしながら描き出した力作。 暴力を否定も肯定もせず、そこにある確かな作用とし…