『リアル 完全なる首長竜の日』を観た。
一捻りあるのは分かってたけども、唖然とした。
前半戦はやたらDV臭のする声色の佐藤健と明らかに危ない中谷美紀を中心に実に黒沢清らしく不穏に進むが、後半戦でちゃぶ台がひっくり返り、それらが使えなくなるや満を持しての首長竜の投入であり、そこから先はかなり驚くほどの右へ左へのシーソーゲーム。
そしてポカンと開いたままの口に飛び込むミスチル。
しかもお馴染みのお茶の間仕様ではない、かなり素っ頓狂なミスチル。
結局全編通して脳みそを揺さぶられ続けるわけですが前半と後半ではだいぶその性質が違うので黒沢清ファンでなくとも是非この珍味を一度味わってほしい。