魔法少女まどかマギカ 叛逆の物語』を観た。

塩谷直義の『BLOOD-C The Last Dark』を思い出したりしていた。

一人の人間が眩い存在に憧れ、恋焦がれ、その末にその存在から羽を奪って、地に縛りつけようとする物語。

ただ文人の小夜に憧れに恐らく全てを持っているがゆえの倦怠と退廃が混ざっていると推測できるのに対し、ほむらのそれはより一層純度の高いものであり、だからこそ二つの作品の結末はそれぞれああいう形になったんだろう。

「あなたをもう一人にはしない」、そう言った彼女の声に差し込んだ暗い喜びにゾクリとした。