南條範夫山口貴由シグルイ』(1)(2)
PEACH-PITローゼンメイデン』(1)

を購入。

シグルイ』をようやく買った。

やっぱり、すごい。

正気にては、大業ならず

武士道とはシグルイなり

シグルイとは、士狂い、そして死狂い。

平野耕太じゃないけど、「あきらめを踏破したものだけが、人間を超える権利を得ることができる」というのを体現している作品だと思う。

同じように剣の道に生きる人間を主役とした『バガボンド』がどんどん洗練され、軽やかな境地へと上り詰めているのに対し、『シグルイ』はどんどん業に塗れ、欲望に焦がれ、闇に沈んでいく。

作者の山口貴由が、これまで『覚悟のススメ』や『悟空道』で見せていた、ナンセンスなユーモアのセンスはここには無い。

ただひたすらに躍動する肉体と感情を精緻に描き続けている。

最高。

この1、2巻では伊良子と藤木の出会い、そして離別の予兆までが描かれている。

でも虎眼先生がすごすぎて主役食われてるよね、これ。