というわけで、一番最近読んだ本は

バンド・オブ・ザ・ナイト (講談社文庫)

バンド・オブ・ザ・ナイト (講談社文庫)

中島らも『バンド・オブ・ナイト』

ドラッグ中毒者たちの、どうしよもない悲喜劇。

嫁さんが居候とセックスしたり、東京で女に騙されたり、皆でソープ行こうとしたら出てきたのはババアだったり、友達が死んだり、ほんとどうしようもない。

これまでのらものエッセイや小説でもよく出てくるネタも多い。

しかし圧巻なのは、らもをモデルにした主人公がドラッグをキめた時のイメージの奔流の描写。

なんとなく書けそうで、やっぱり書けない。

バラバラなようで繋がっていく、そんな一流のDJのプレイのような文章。

音楽的な快楽を感じる。