本日の『Baby Princess

今日は春風さん。

今年の夏は、
雷がたくさん来て――
とっても――

春風、とっても――
こわかったんです。

そう、春風さんは雷嫌い。

これはもはや三平方の定理なみの常識。

だから何度か――
あなたの部屋に行こうかと
思ったこともあったけれど。

まくらをかかえて、廊下を行ったり来たりしながら、
ああ、でもやっぱりそんな恥ずかしいこと出来ないって――

大胆さと恥じらいを持つ乙女、それが春風さん。

これはもはやフレミングの左手の法則なみの常識。

あの日はお気に入りの
ピンクのネグリジェじゃなかったし――
初めていっしょに夜を過ごすなら、
王子様には春風の1番かわいい寝間着姿を
見てもらいたいなって思うし――

常にベストを尽くす、それが春風さん。

これはもはや死神がリンゴしか食べないくらい常識。

と、いうわけで――ね、私の王子様(はぁと)
もう雷の季節は終わっってしまったけれど、
今夜は台風が近づいているし――

もし、こわくなったら――
お部屋のドアをノックしてもいいですか?

ここの家の女子はもう少しいろいろ考えたほうがいい。