秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

米澤穂信秋期限定栗きんとん事件』(上・下)

アンチ成長物語の皮を被った成長物語になってると思う。

成長できないことを学ぶことによる成長というか。

「本性は結局変えることなんてできないことは分かった。なら、どうしよう?」っていう。

少なくとも二人の関係性はこれできちんと成長したと思うし。

最初はなんとなくつるんでいて、で、前作で、二人でいる意味を見失って、今回でもう一度見つけなおして。

仮題が『秋期限定マロングラッセ事件』だったことを考えると、最初はきちんとした分かりやすい成長物語をやろうとしてたんだろうな。

でも、それだとキャラが動かしづらかったんだろうな。

小鳩と小佐内が一緒にいたらダメなわけだから。

さて、冬期でどうオチをつけるんだろうか。