本日の『Baby Princess

今日は霙姉さん

庭の栗の木に、
今年もたくさん
実がついたので――

ああ、
手が痛い。

おまけに
指の先が――
真っ黒だ。

栗剥いてらっしゃるご様子。

そういう細かい作業、意外と似合うな。

ちまちまちまちま。

うえっ――
渋い!

なめたらもう少しは
甘くなっているのかと
思ったけれど――
やっぱりダメか。

こういう素なリアクションは珍しい。

全身トゲトゲと
まったく、氷柱みたいなヤツだな。

フフ。

こんなにしたって、
どうせ――結局は
さんざんに剥かれて
喰われてしまうのに。

本当に無駄なことだ――フフフフフ(はぁと)

さすがの食欲魔人。

そして氷柱はいったい誰に「剥かれて食われて」しまうのか。

なぜか、蛍は、
この時期の栗剥きは
私の仕事だと決めているらしく、
全面的に頼んでくるのだ。

多分一番よく食べるからでは……。

いえ、何も。

ん?
オマエも――
手伝うか?

よし。
これは明日の栗ごはんの分の栗。
全部で2キロだ。
頼んだぞ。

おおおおお。