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- 作者: ジェイムズエルロイ,James Ellroy,小林宏明
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/11
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読了。
立ち場も生き様も違う男たち三人が、三つの事件に立ち向かい、その中で彼らは自分自身とも戦うことになる。
なんというか冲方丁がエルロイに影響受けまくってるのがよく分かるわ。
独特な文体云々もそうなんだけど、傷を抱えた人間が生きていくということを丁寧に、どこか愛情すらこもった視線で描き出しているところとか。
最後の余韻が、なんとも言えない。
難点は、三人の視点が入れ替わるせいで、もともとややこしい事件の全貌が余計にややこしく感じることか。
しかし、面白い。
個人的にはエドに感情移入してたので、最後のああいう展開はとても救われたような気分に。