ART-SCHOOLを観に、シャングリラまで行ってきた。

Aphex Twinの"Girl / Boy Song"を出囃子に登場したこの日のアートはその選曲が示すようにドリーミーなテクノモードだった。

というのは嘘ですよ。

昔に比べたら同期使う曲が多くなったけど。

木下、イヤーモニター使ってたし。

セットリストは一期の曲と新作からが9割。

妥当と言えば妥当。

一番拳が上がってたのが"ロリー・キルズ・ミー"だったことを考えると他のみんなもそう思ってたんだろう。

しかし『Flora』からの曲ゼロって……。

最初の3曲が"BOY MEETS GIRL""水の中のナイフ""14 Souls"とそれぞれ入ってるアルバムのオープナーからのチョイス。

景気のいい始まり方。

木下、ちょくちょく歌詞が飛ぶし、ちょくちょく左手がおぼつかない。

しょうがねぇな、と苦笑い。

戸高はライブになるとアレンジをちょこちょこ変える。

カッティングでアクセントを付ける感じ。

そういや新しいドラマーになったんだっけと思いつつも直線上に木下がいるせいで全く見えず。

まぁ、文句は別にない。

あと昔はそんなに思わなかったけど、宇野の弾き姿がやたらかっこよく見えた。

MCを木下に振られた時にいちいち「そうね」って言う、その言い方もなんかカマっぽくてセクシーだった。

今頃アフターパーティーやってんのかね。

しかし3年ぶりに観たけど、上にも書いたとおり一期の曲メインのせいで、あんまり受ける印象が変わらないな。

それが悪いことかって言ったら、全然悪くない。

ART-SCHOOLとは喪失をめぐるコンセプチュアル・アートである。

と言ったのは『Requiem For The Innocence』が出たときのスヌーザーのレビューだが、俺もその通りだと思う。

彼らの音楽を聴いていると、光を乱反射させながら砕け散るガラスが脳裏をよぎる。

その予感、その瞬間、その回想、それが全て。

それはどこまで行っても閉じていて、美しい。

以下セットリスト


01. BOY MEETS GIRL
02. 水の中のナイフ
03. 14souls
04. ローラーコースター
05. アイリス
06. ガラスの墓標
07. DIVA
08. APART
09. 羽根
10. HEAVEN'S SIGN
11. CATHOLIC BOY
12. イディオット
13. MISS WORLD
14. サッドマシーン
15. LOVERS LOVER
16. Grace Note
17. wish you were here
18. モザイク
19. LOVE/HATE
20. STAY BEAUTIFUL
21. LOST CONTROL
22. ジェニファー88
23. UNDER MY SKIN
24. ロリータ キルズ ミー
25. FADE TO BLACK

ENCORE1
01. tonight in the night
02. foolish
03. あと10秒で

ENCORE2
01. SANDY DRIVER
02. しとやかな獣