<アニメ>

ベスト5

にしたかったけど、実際心から「良かった!」と思えるのは以下の3本しかなかった。


キャシャーン Sins』(08年冬期〜09年春期)

DARKER THAN BLACK -流星の双子-』(09年冬期)

とらドラ!』(08年冬期〜09年春期)



『Sins』は要するに「今の世界の構造というのは歪んでいて、その中で暮らす人々も歪んでいっているけれども、だからといってその構造をねこそぎ壊すと多くの人が今以上に絶望し、生きていけなくなる。だから今ある構造をせめてよりよく機能するようにしていかなくてはならない」という非常に崖っぷちの決断を描いていて、でもその解決手段がないからこそキャシャーンは姿を消すしかなかったわけでもあり、なんというかどうしようもないほどの悲しみが漂っていた。

だからこそ、この黄昏の神話とでも呼ぶべき物語には張り詰めた美しさがあって、それはともすれば頽廃的なものかもしれないけれど、最後成長したリンゴの姿が一筋の希望をもたらしていることで、閉じた世界になることをぎりぎり回避している。

非常に絶妙なバランスの作品だった。

こんなのはそうそう現れる作品じゃないと思う。

『流星の双子』は主人公達が世界の裏のパワーゲームに操られているようで、そんなものとは関係なくそれぞれの想いに衝き動かされあの大団円を迎えたのが素敵でしたね。

特に紫苑の蘇芳に対する気持ちはいくら考えてもはっきりした形を取らずに、頭の中をすり抜けていくようでとても味わい深かった。

最後に『とらドラ!』についてですが。

いいよね、甘酸っぱいよね。


で、アニメと言えば今年はやはり『破』ですね。

初見時の感想。

いや、ほんと素晴らしかった。

『Q』がはたしてここまで「健全」なのかどうか心配だけど、期待もしてる。