本日の『Baby Princess

今日は綿雪

うぅん、
本当はユキだって
とってもとっても
行きたかったんです。

お兄ちゃんのお迎え。

お迎え、ね。

なんでまた。

でもユキがそう言おうとしたら、
やっぱりこんな風になった日に
またお熱がでたりしたら
いけないからって、
マリーちゃんが強く言ってくれて――

ダメですね、
ユキって。

このところ、ちょっと
暖かい日が続いて
調子が良かったからって――

すぐ調子に乗って、
そんなこと言おうとしたりして。

真璃、容赦なし。

まぁ普段は観月とかとつるんでるのが目立つけど、よく考えたら一歳違いだし、心配の度合いも他の姉妹と比べて大きい方なのかもしれない。

氷柱には負けるだろうけど。

でも。

でもでも!
いつもお姉さんらしく
妹たちの面倒を見ているマリーちゃんに、
ユキだってたまには――
少しはお姉さんらしいことしてあげたい!
って――思うんだけどな。

なかなか複雑な姉心。

だから、せめてそれからは、
みんながジャンケンするのを黙って見ていて――。
きっとジャンケンに負けたら、
悲しくなって泣き出す子がいるかも知れないから、
そうしたらユキはその子と遊んであげようって思ったんです。

出来るところからするのは大切だ。

おにいちゃんのお迎えに行くお役目を
みんなで決めるジャンケン。

今日は――朝は暖かだったのに、
午後から急に寒くなったでしょう?

あぁ、なるほど、それでか。

ジャンケンに入った子は――
その時お家にいた、星花お姉ちゃん、夕凪お姉ちゃん、
吹雪ちゃん、マリーちゃん、観月ちゃん、さくらちゃんに――
虹子ちゃんの7人。

吹雪っていうのがなんか意外だと思ったけど、よく考えたら意外と行動派だから、まぁ妥当か。

結局、みんなで大騒ぎしているうちに――
お兄ちゃん、帰って来ちゃった……

みんな「自分が行く!」って大きな声で騒いでいたから、
チャイムの音を1番に聞きつけて――
玄関までお迎えに行けたのは結局――ユキでした(はぁと)

策士。

さすが二次創作では微妙に腹黒くなりがちなだけはある。

今度こういうことがあるときはきっと、
みんなでお迎えに行くといいんじゃないかなって思います

その時までには――ユキももっと丈夫になって。

どうかみんなと一緒に行けますように――

サザエさん時空も確かにいいんだけど、こういうのを考えるといい加減この子たちを成長させてあげてもいいと思う。