本日の『Baby Princess

今日は真璃

都心の雪は――

儚くて。

あっという間に――

消えてしまうの。

これ読んだ時『恋する妹はせつなくて(ry』を連想した。

ダメだね。

ついに雪が降り始めたのは――
ようやく9時過ぎ。

今日だけは特別にお願い!
だってだって雪が降るんだから――

って。
いっしょうけんめいお願いして――
せっかく8時を過ぎても
起きていていいって許可をもらったのに。

8時かぁ。

昔はそれくらいで眠かったんだよなぁ。

結局、中学生のお姉ちゃんたちより下で
雪を見られたのは――

星花お姉ちゃまに夕凪お姉ちゃま、
温かいお茶を入れてくれた小雨お姉ちゃまに
寒いのが大好きな吹雪ちゃん――
あとは、このマリーだけ。

気配りの小雨。

吹雪はまたあれこれ考えてたんだろうな。

空いっぱいに広がる雪を従えて
天を見上げながら、
くるくるくるくる――
ネグリジェのすそを
広がらせながら回ると――

まるで雪の女王になったような気分。

あら、素敵じゃない。

ね、フェルゼン――
あなたと作った愛の雪ダルマは――
今日幼稚園から帰ってきたら
もうほとんどなくなっちゃってた。

愛って――儚いものね?

まるで触れた瞬間に消えていく
重さのない雪のかけらみたい――

そんなこと言ってると霙姉さんみたいに虚無っ子になるぞ。

今日のマリーはユウウツなの。

消えてしまった雪のせい?

それとも――

明日が鬼の日だからかしら、やっぱり――

真璃、お前もか。

というかそんなに嫌なもんかね、節分。