本日の『Baby Princess

今日は観月

やはり何やら――
遠く山から吹いてくる
風の奥の方に――

かすかに冷たい匂いがする。

これはやはり――

今年2回目の――

雪雲の兆しであろうか?

おぉ、寒い寒い。

して。

兄じゃは――
知っておるかの?

雪女というものは――

大変――

嫉妬深い。

ほほう。

『ぬーべー』世代の俺に隙はない。

じゃから、古来、
すべてのおなごは――
冬の雪山に入ってはならぬし、

オノコは、おなごの匂いのするモノを
持って雪山に入ってはならぬ、
ということになっておったのじゃ。

雪女が嫉妬して――
そのオノコを連れ去って
しまわぬように――な。

と言いつつ、へぇと関心してしまうわけだけど。

兄じゃよ――

気をつけるがよい。

なにやら不穏な気配が――
到来している。

ほれ、キュウビを見てみるがよい。

先ほどから急に逆立って――
まるで、針山のようじゃ。

おっと、新しい展開?

どうも――
兄じゃは雪女のような
キツイおなごに――
好かれそうな顔をしておるからの。

雪の到来とともに――
雪女にさらわれぬように。

なぜか脳裏を氷柱がよぎった。

雪山で永遠に暮らすのは――
寒いぞ?

ちょっともったいぶって、「寒いぞ?」って(笑)