本日の『Baby Princess

今日は海晴姉さん

うん。

まあ――

新学期だから、ね。

麗ちゃんのアレは――

言ってしまえば――

恒例の病気?

みたいなものよ。

花粉症みたいな――
季節性のビョウキ。

学校イキタクナイ病――

だから、私は全然。
気にしてないわよ。

え、ただ単にそういうの?

我が強そうで意外とメンタル弱いというのは氷柱にせよ麗にせよ、分かってはいたけれど。

へぇえ。

麗ちゃんったら、
ヒドイわ――

こんなに妹思いの姉を
つかまえて――

鬼みたいに言うんだもの。

言ってましたね。

新学期のユウツなんて――

誰にでも――そう、
キミにだって――
1回くらいは経験したこと
あるでしょう?

あれ?

ユウツ?

ユウウツ??

――ま、どっちでもいいか!

おい!!

憂鬱とかって天気予報で使いそうなんだけど。

あえて、麗ちゃんには
何にも言わないで――
放っておくの

そうするとね、
これが意外と――
自然にじれて。

ちゃーんと向こうから
折れてでてくるんだな、
これが。

あ、あれだ、あの昔の日本の神話の……あぁ、なんだっけ!??

で、その――
じれてあやまろうか
どうしようか迷っている様子を
こっそり見物してるのが――

楽しいの(はぁと)

お姉様歴17年の――
これが密かなお・た・の・し・み!

なんという。

でも楽しそう。

明日あたり、麗ちゃんの部屋に
普通に家庭教師のフリして行ってみたら?

どんな結果になるかは――

保証しないけど
フフフフ――(はぁと)

どきどき。