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シネリーブル梅田まで『マルドゥック・スクランブル 圧縮』を観に行ってきた。
しかし初めて行ったけど、殺風景なところだね。
余りに殺風景すぎて、時間まで喫茶店に避難してしまった。
さて、本題。
本編の感想としては、よくあの内容を一時間できれいにまとめたものだ、と。
しかしあまりにメロドラマというか感情的なもので、「こいつら、こんなにも感情表現が豊かだったっけ?」と思って、帰って読み直したら、言動はおおむねそのままだった。
描き方一つでこうも印象が変わるものか、ふむ。
しかしキャラのデザインとかビジュアル面が微妙だったな……。
あんなブルーカラーな声と体格のドクターとか……ねぇわ……。
そしてボイルド。
長髪になってたのはまぁスルーできたけど、擬似重力発生の時のあの光のエフェクトとか顔に浮かぶ紋様とかださすぎやしないか?
こけおどしが過ぎる。
空を走る光の道とか、スラム街のアジア的装飾とかも、なんかベタやなぁっていう。
バンダースナッチの連中も扱いがひどかったなぁ。
ていうかあの若本さんはミスチョイスだよ……悪ノリすぎるだろ、あれ。
でもレアのかないみかは良かったよね。
かないみかが下品なことわめきちらすとか、俺得。
と、ここまでなんかこきおろしてばっかりだったけど、ウフコックはよかった。
もっと非人間的というか、感情というものを分かってないっていうイメージだったけど、八嶋さんの温かさと落ち着きのある、ちょっと二枚目半な声もこれはこれで、という感じ。
最後に身体吹っ飛ばされながらも銃に変身するとことかビジュアル的にかっこよかったなぁ。
結論としては「うまく時間内にまとめてはいるけれど、なんかすごい、ベタでださい」といった感じ。
多分漫画版を読んでなかったら、もうちょっと楽しめたんだろうな。
あれの出来が良すぎた。
そのせいで半端な映像化では満足できなくなってしまった。
『燃焼』以降はどうしたもんかなぁ……。