次は霙姉さん

世界一好き、とか
世界一愛してるとか――

それは――ああ、
なんと小さい言葉だろう!

このテンション、まさしく姉さん。

私達がいかに愛し合おうと
いかに憎しみあおうと――

そんなことは、本当に
小さな小さな――
この宇宙の片隅でおこる
最小限の粒子の揺らぎに過ぎない。

だから――

私が今ここで、何を言おうとも
オマエに対して何をしようとも――

そんなことをオマエはまったく
気にする必要はないのだ!

うん、なんか雲行きが怪しくなってきた。

今、この脱衣所の前で――
私とオマエが同時に風呂に入るべく
偶然かち合ってしまったことなど――

な。

気にするな。

私達はきょうだいだ。

あわわ。

毎日繰り返される
このささやかな
家族の営みの中に――

これくらいの偶然があっても当たり前だ。

今日こそ――

一緒に入ってもいいと思う

ええ!?何言ってんの、この人!?

まだ海晴達も残っているし、
その方が時間の短縮になる。

もちろん一緒に泡のたてっこをして
遊ぶこともできる

フフフ――

もちろん塗りっこも、だ(はぁと)

ちょっと、誰か――