本日の『Baby Princess

今日はさくら

さくらは
シャンプーが――

きらい、なの。

……

――ぐすん。

だって――

シャンプーしたら
もこもこあわが――

おめめに入ってこようと
するでしょう?

シャンプーのあわあわは
さくらのおめめに――

チクン!
チクン!

って――

はりをさすんだもの。

やっぱりそうか。

案の定過ぎるぜ。

しかし自分が小さい頃って、どうだったっけなぁ。

シャンプーで苦しんだ覚えはないなぁ。

シャンプーハット
つかうけど――

やっぱりハットの
すきまから――

ちくちくあわが
はいってくるの――

シャンプーハットはなぜか万能な印象があったが、そうでもないのか。

麗お姉ちゃんや
小雨お姉ちゃんは――

さくらがこわがって
あたまを動かすからよ
って――いうけれど。

さくら――やっぱり――
やっぱり、シャンプー
こわいんだもの。

麗がシャンプーハットしてる様を幻視し、満足する。

だから――さくら、
今日はれんしゅうなの。

おっきな子グマのミーチカちゃん。

さくらおねえちゃんが、
ごしごし、あたまをシャンプー
してあげます!

嫌な予感が。

ミーチカちゃんができたら
さくらももうこわくなくなるんだもん!

だから今日はさくらといっしょに
おふろにはいろ――

あれれ?

どうしたの?
ミーチカちゃん――
おふろに入れたら――

でろでろのぐにょぐにょになって――
おふろのそこにしずんじゃった!!!

うわああああああん!!!

ミーチカちゃんがしんじゃうよぅ――

お兄ちゃん――
どうしよう――

うえええええええん!!!!!

やっぱなぁ!!

それでも蛍なら……蛍ならなんとかしてくれる。

いや春風さんでもいいんですけど。