本日の『Baby Princess

今日は綿雪

うわあ――

お家に帰ってくると、
お家の中って――

あったかーい

なんだかとっても
ホッとしますね〜

うふふっ♪

そうね。

ユキも今年初めて――
コートにマフラー、
てぶくろに――

ふかふかほかほかの
ムートンブーツで
学校に行きました

ムートンブーツとはハイカラじゃのう。

本当はね――

今日はあんまり寒いみたいだし、
お天気予報でも昨日との
キオンサが10度もあるから、
うーんって――

海晴お姉ちゃんは
ゆうべちょっぴり――
悩んでいたみたいなの。

ユキは――

あんまり体が丈夫じゃないから
明日は学校に行かない方が
いいかもって。

ユキはもちろん――

そんなことない、
ユキだってもう本当に元気だし、
きっとお友達のみんなは
いくら寒くたって
お休みなんてしないと思う、
それならもちろん
ユキだって絶対みんなと同じように
学校に行けると思うし、

それにユキ、やっぱり学校
お休みしたくないって――

……

一生懸命に言ったけど、

でも、真剣なお顔をした
海晴お姉ちゃんが
ユキのお顔をのぞき込んで――

「でも、ユキちゃん、
12月はこれから――
楽しいことがいっぱいたくさん
ある月でしょう?
もし今お風邪をひいてしまって――
クリスマスも冬休みも
病院で過ごすことに
なってしまったら悲しいじゃない?」

って言うから――

何も言えなくなっちゃった。

あぁ、辛い。

でもユキ、やっぱり学校に
行きたいって思って――
うつむいてたら――

しばらくたってから――

しょうがないねって、
海晴お姉ちゃん――
ユキの頭をポンポンって
なでてくれました。
そして――

「でもとにかく絶対
暖かいかっこうを
していくこと!」

っていうお約束と一緒に
小さなウィンクをしてくれて――。

海晴お姉ちゃんって――
ときたま怖いときもあるけれど――
でも本当に優しくて素敵な
お姉ちゃんなの!

我らが長姉だからね。

それなのに、こんなに
わがままなユキで本当に
ごめんなさい――。

そのあと、氷柱お姉ちゃんが
大騒ぎでブーツや手袋を出してくれました。

さぞや空騒いでいたことだろう。

だから今日のユキは――

とってもとっても寒かったけれど、
とってもとっても暖かな1日でした

こんなに寒〜い空気に
さわるのって生まれて初めて!

お家の中がこんなに暖かくて
お兄ちゃんの手も――

こんなに熱いんだってこと――
初めて知ったユキでした

これからもっと色んなことを知ることができるさ。