15:00 小雨

終わっちゃった日記が
どうしても名残惜しくて――

こっそり見に来たら、
偶然見つけちゃった――

蛍お姉ちゃんの
メッセージ。

何か悪いことをしているみたいで
ドキドキしながら――

それでも読まずにいられなくて
読んじゃったら――

なんだか――

小雨の気持ちも、
本当に蛍お姉ちゃんと
一緒だなあって思って――

そのことがこんな風に
上手に伝えられるお姉ちゃんのことが
うらやましくなりました。

小雨が――
蛍お姉ちゃんみたいな
ステキな女の子になれるのは
果たしていつのことになるのか――

きっとずっとずっと先のことに
なると思うけれど。

でも――お兄ちゃんを
大好きな気持ちはやっぱり
小雨も同じだから――

小雨もここに書いて――
お兄ちゃんに誓います

小雨はお兄ちゃんのことが大好きです。

お兄ちゃんとずっと一緒に
いたいから――

将来もお嫁には行きません。

だから、お兄ちゃんのそばに
ずっとずっといさせてください――

小雨のこと、好きになって
くれなくてもいいから――

ただ、妹として――
小雨はお兄ちゃんのそばに咲く
小さな花のようでいたいです

長い間本当にありがとう
ございました――

ありがとう。

胸を張って生きていけるようにね、小雨