塀の中のジュリアス・シーザー』を観た。

思ったより虚実の出し入れ、というか食い合いが足らなくて不完全燃焼だった。

受刑者たちがラフな私服でシェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』を刑務所のあちこちで稽古している。

それをモノクロで撮っているという絵、状況が美味しすぎてそこに受刑者たちの私生活を混ぜ込んだ時に雑味にしかなってないように感じた。

最後のあの台詞にしてもトゥー・マッチだったし。

ちょっとした変わり種だし、上にも書いたとおり映画のほとんどを占める稽古のシーンはとても美味しいから、一度は観て損は無いと言えるけど。