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『攻殻機動隊 新劇場版』を観た。
これまでの中で一番「自らの有用性を証明するために戦う」という冲方丁がこれまで描いてきたテーマを前面に出していた。
バトーが決して「素子!」と叫びそうにないのが良かった。
何かいたたまれないんだよな、あれ。
9課のメンバー全員にまんべんなく出番があるのも良かったな。
しかし『チャッピー』の「ヘルメットで脳波を分析!インターネットで無限に転生!」という無防備な直球を観た後に、「どうなるか分からないけど、やってみるさ。君に会いに行くかもしれないな」みたいな儚い表情をされると、何か、こう、困るね。
もっとクルツに思い入れがあったら、もっと素直に没入できたんだろうけど。