人体模型の夜 (集英社文庫)

人体模型の夜 (集英社文庫)

中島らも『人体模型の夜』

を購入。

一人の少年が「首屋敷」と呼ばれる薄気味悪い空屋に忍び込み、地下室で見つけた人体模型。その胸元に耳を押し当てて聞いた、幻妖と畏怖の12の物語。(文庫版より抜粋)

人間の体の各パーツをモチーフにした不思議な12の物語が収められたオムニバス。

「骨喰う調べ」「乳房」のブラックなユーモアセンス、「耳飢え」「はなびえ」の狂気や怨念、「セルフィネの血」「翼と性器」の幻想的なビジョン。

やはりすごい作家です、この人は。

どの話にもなんともいえない余韻がある。