きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)

きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)

西尾維新きみとぼくが壊した世界

なんというか非常に肩透かしというか現代的というか批評的というか。

p216のあの会話でも言ってる通り、作中作という手段を使ったメタミステリで、重厚な世界観の作品は、時代的にそぐわないものになってるんだろうな。

書いてる文章はポップなのに、とことん冷めてる(醒めてる)というのはいつものことだけど、でもさすがにちょっと批評的というか、読まれることの構造・環境というものに意識的すぎんじゃねぇかなぁ、これ。

こういうのもたまにはいいけど、『零崎曲識の人間人間』みたいに物語を純粋に物語ってる方が好きです、俺は。

ところでりすかの新刊はいつ出るの????