綿雪(pm1:30)

今年は海晴お姉ちゃんの提案で
みんなそれぞれ1つずつ
チョコレートを送ることになって――

ちょっぴり緊張したけれど。

こういうのも、ちょっと幸せです。

こうして今――お兄ちゃんが
ユキだけを見ていてくれるから(はぁと)

そう言われるとどきどきすんね。

チョコレートって、
温かくなったら溶けてしまうし、
どうしたって――
食べたら消えてしまう
ものだもの。

そんな儚い頼りのないもの
なんかじゃなくて――

ユキの気持ちは――

この辺、自分の体とも重ねてたりしてんのかな。

お兄ちゃんがいてくれるから――
お兄ちゃんの笑顔がいつも
ユキに元気をくれるから――

ユキはいつも――
しあわせしあわせ

お兄ちゃんの他には
もうなんにもいらないの。

つ、氷柱を忘れないであげて……!

だから――その上、
お兄ちゃんのお嫁さんになりたいなんて、
そんな――欲張りなことは
ユキは言えないです。

引きそうで、でも頑張って押す小雨との違いが出たね。