そしてまさかの春風さん

やっと――

海晴お姉ちゃんを追い出すことに
成功しましたね!

ウフフッ――

春風の――勝利です(はぁと)

いったいどんな手を使ったんだ……。

あ、あの――

もうちょっと、近くによっても――

いいですか?

このベッド――

なんだか、すこし
狭いみたいで――

もうベッドなの!?

やだ、どうしよぅ――

春風、なんだかさっきから
心臓のドキドキが止まらなくて――

少し胸が痛くなってきたみたい――

ね。

ほら――

王子様も触ってみて。

こんなに――ドキドキ

ああああ、これはいかんよ。

そこ、もっと強く――

だからあかんて!

やっぱり今夜はバレンタインの
特別な夜だから言います。

私、春風は――あなたのことが。
王子様のことが――

死ぬほど好きです

あなたと結ばれたら――
もうどうなってもいいの。

だからお願い

今夜こそ――

今夜こそ――

春風をあなたのものにしてください(はぁと)

なんでしょう、ダイレクトアタックすぎる。

これはしかし取り繕いようが無い気が。