冒頭に津波で町が壊滅する、という非常に嫌な意味でタイムリーな展開のせいで、今日で上映が終了する『ヒアアフター』を見てきた。

辛いことがあって打ちひしがれていた人間が立ち直るという意味での生まれ変わり=Hereafter。

音も画も物語も、非常に控えめで、上品で、するっと胸に入り込んでくる作品だった。

CGとか結構使ってるけど、あんまこれ見よがしじゃないし、なんかちょっと彩度が低いのがいい感じ。

というか、音楽がめちゃくちゃ良かったなぁ。

シンセの持続音の上にアコギかピアノの単音のシンプルなフレーズがのっかってるだけなんだけど、その「だけ」っていうのが良かった。

で、終わった後、パンフレットで音楽が誰か調べたら、監督のクリント・イーストウッド本人だったという。

すげぇ、じいさまだ……。

あとマット・デイモンのシャイ・ボーイっぷりが余りにも堂に入りすぎてて、見てるこっちがもじもじしてしまった。

ていうか料理教室のシーンが全体的になんかすごいこっぱずかしくて、まいっちゃった。

あと最後の妄想シーンの時のあの顔よ。

ダメ男すぎる(笑)

いい役者だよ、ほんと……。