本日の『Baby Princess

今日はさくら

さくら、
おくすり――

きらい。

にがにが。

こなこな。

だからさくら、
おくすりって
好きじゃないの。

だってだって――

おいしくないし。

どうしても、
どうしても――

さくら、おくすりって
じょうずに飲めないんだもの。

うわぁ――ん!!

飲みにくいな、粉は。

なのに今日から――
ようちえんで、
おべんとうのあとの
おくすり――

はじまったの。

何の薬?

って――思ったらね。
先生がさくらのてのひらに
おくすり「はいどうぞ」って
くれて――

そのおくすり、
ちっちゃくって
まるくって――

ちょっぴり
ひらべたっくって――
白いの。

でも少しとうめいで
つるつるしてて、
なんだかアメみたいで
おいしそうに見えるの。

錠剤が飲めるお年頃。

だから、こっそり――
ほんのちょびっとだけ、
なめてみたら――

ほんのりあま――いあじ

糖衣に感謝。

さくらホントにホントに
びっくりして――

このこと、お兄ちゃんに
教えてあげなきゃって思って――

1つもってかえってきちゃった。

こ、こら。

お兄ちゃんにあーげるっ

とってもおいしいおくすりなの♪
おからだが丈夫になるおくすり。

さむくなったら飲むといいのよって
先生が言ってたの。

だからお兄ちゃんのおからだも
きっときっと丈夫になるの!

さくらが――またお馬さん
してもらえるように

おくすりのおなまえはね――
かんゆっていうんですよ(はぁと)

肝油?