本日の『Baby Princess

今日はヒカル

私は――

タツ
好きじゃない。

だってさ――

なんか――

熱いよ!

うん、いくら冬だって
あれは――熱すぎる、
と思う。

だから霙姉とか――

なんであんなに
タツが好きなんだろう?

いつも不思議だ。

学校が終わって
少し薄暗くなった
空の下。

冬の冷たい空気の中を、
外から――

家に帰ってくる。

家の中には――
いつも楽しそうな
チビ達や――

オマエとか――

が、いて。

1分がたつごとに
急に暗さが増して
夜が近づいてくるような、

駅から家までの
冬の坂道は――

なんでかいつも――
少し小走りになる。

そして家までの上り坂を
一気に駆け上がれば――

家に着くころには
いつも息が上がってて。

玄関のドアを開ければ
こぼれだす眩しい明かりと
温かな空気、

それにみんなの――
「おかえりなさい」
の歓声に囲まれて――

「外は寒かったでしょう?」
「はやくおこたに入りなよ」

誘われてコタツに入れば――

タツの中で――

びくっ。

私の足が――
いきなり誰かの足に当たる。

制服のスカートのままの――
私の足が――

となりにいたオマエの――

足に当たったんだ。

……

ああああ―――熱い!

やっぱり――
冬のコタツは熱すぎるよ!!!

なんだか――
顔まで赤くなって。

急いで――
アイスを食べることに決める。

「ああ――熱い!
やっぱり冬はアイスだな!!」

そう言って大きな音をたてて
ソファに座ると――

みんなが笑うんだ。

「本当にヒカルちゃんは
暑がりさんなんだから――」

でも、そんなの――
私のせいじゃないんだ。

ただ、オマエが――

……。

オマエも暑かったら――
アイス、食べるか?

一口わけてやるぞ?

ほら、あーん、しろ!

素晴らしい、素晴らしすぎる。

こんなものをネットでクリック一回するだけで読めていいのか。