コーマック・マッカーシートマス・ピンチョン、そしてアサウラの年だった。

マッカーシー雄大かつ繊細な描写、容赦の無い世界観に圧倒され、ピンチョンの奔放なイメージの洪水に翻弄され、アサウラの密度の濃い脱線と情熱に胸を躍らせた一年。

マッカーシーは『血と暴力の国』、ピンチョンは『V.』、アサウラは『ベン・トー』3巻がフェイバリット。

年末に飛び込んできた打海文三、『ヴァルプルギスの後悔』を完結させた上遠野浩平も忘れられない。

そして冲方丁氏におかれましては、一刻も早いシュピーゲルとマルドゥックの続刊をお願いいたしたい。