18:00 吹雪

ユキが――

私も何か書いた方が
いいと言うので。

ノートを書きに
きました。

こんな――
不確かな伝達方法で――

あてのない書き込みを
するというのは――

本来私の趣味では
ないのですが。

まあ、いいでしょう。

このメッセージを
キミが見るのかどうか――

私の気持ちが果たして
キミに伝わる日が
くるのかどうか――

たまには賭けを
してみるのも
いいでしょう。

このような場合
確率の計算方法は
数多くあり、
どのような条件設定を
するかでもかなり
結果予測は違って
くるのですが――

この際です。

おおざっぱに
言ってしまえば――

キミがコレを見るか
見ないか――

その可能性は常に
2つに1つ。

その1/2の可能性に
賭けて――

わたしもここにキミへの
メッセージを残します。

私は――

キミのことが好きです。

おそらくたぶん人類の中で1番――。

これまでの調査の結果、
キミの遺伝子は大変興味深く

もし私とキミとの間に子孫を
残すことができるなら――

と願った時もありますが――

……

フフ。

これが伝わる方に賭けたいのか
伝わらない方に賭けたいのか――

私は賭事というものを
したことがないので――

わかりません。

いつかキミに――
この答えを聞けたら――
嬉しいですね

私はその時を楽しみに――
気長に待っています。

ありがとう。

賭けには勝ったよ、伝わったよ、吹雪。