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『タイム』を観た。
やっぱりこの設定、ちょっと無茶だったんじゃなかろうか。
「寿命を通貨に」というアイディアは確かに凄いけど、それを果たしてどういう匙加減で描き出せばいいのか扱いに困ってる感じ。
というか匙投げてたよね。
「こんなもんだよ……こんなもんだって言ってるだろ!」ぐらいの投げ加減。
ニコル本人も脳裏に浮かべていたであろう『ガタカ』はビンセントとジェロームの二人の積み重ねた過去、業、執念の爆発があのカタルシスを生んだ訳で、その点だとこれはちょっと辛い。
というかせっかくいい感じにキリアンが因果の糸を引っ張り出してるのに、ガン無視という有様。
ニコルもフィンチャーと同じようにホームランとファールを交互に出すタイプになってしまうのかしらね……。
打率五割なら万々歳だけれども。