『アルゴ』を観てきた。
不安と怒りの渦巻くイランと虚構の町ハリウッドでの狂騒から「帰らねばならない」という祈りと責任がじりじりと地面すれすれを突き進む決死行へ。
「アメリカに帰りたい」「家族の元に帰りたい」というトニー・メンデスのベクトルと「70年代のハリウッド最高!」というベン・アフレックのベクトルとが合わさって想像してたよりも遥かに「映画についての映画」になってたなあ。
それだけにイランの人々については切り捨てざるをえなかったのかしら。
分かるものしか「描けない」のか「描きたくない」のか。
いずれにせよ次の作品も期待してます。