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『Q』、観てきた。
希望の数だけ悲劇が生まれて、その度に壁に打ち付けた頭の痛みを思い出す羽目になる。
そして浮かび上がってくる見慣れた痛みの形、その表情。
それらに宿るカタストロフィのカタルシス。
そして赤い目の彼が希望とか祈りとか呪いとか言い出した時、眞悧と桃果が降りてきて「さあ、始まりのベルが鳴る」と確かに僕の耳元で囁いた気がして、そうだ、彼は確かにあの人だったのだと実感したのでした。
あとは自分が思いの外、ネルフ本部という空間に思い入れがあったことを知って驚いた。
序盤のアレが居心地悪くてたまらなかったんだけど、舞台がネルフ本部に移った時にすんなり気が鎮まったんだよね。
帰る場所、それは呪いでもあるんだろう。
ただ最後は少年少女連れたって「人生と言う名の冒険」が始まってしまうわけですが。
赤いタクトと白いスガタと黒いワコ、で、ピンクの部長。