『捜査官X』を観た。

ガイ・リッチー版『シャーロック・ホームズ』とクローネンバーグの『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を足して割らずに、カンフーを注ぎ込むことで150%である。

辛い過去に足を取られていた男二人が、「いや、向き合って落とし前を付けなければ、振り切ることなどできない」と腹をくくる、その生き様の熱さを濃厚なビジュアルが描き出す逸品。

衣装や小道具などデザイン面がスマートで非常に品があるし、画面の質感も非常に好みだった。