2013-05-26 ■ movie movie 『アンチヴァイラル』を観た。白を基調とした清潔でさらさらした画面。そのキャンバスを彩る病んだ肉体、傷口、血の黒と赤。ただそうして描き出された模様は残念ながら諸手をあげて万歳できるものでは無かった。夢にまで見たハンナとの「融合」に対してシドがあまり感情を見せないのがすごく気にかかってしまった。折角の魅力的なアイディアをうまく活かせていないような不完全燃焼の心地。ただケイレブ・ランドリー・ジョーンズの肉体をとことん味わい尽くすことができる二時間だったのは間違いない。