オンリー・ゴッド』を観た。

やはり『ドライヴ』は気の迷いだったのか。

「殺された兄の復讐劇に巻き込まれる弟」という単純な筋書きが何でこんなに脳みそをこねくり回してくるのか。

赤青黄の三原色にこだわった色彩設計や、かなり念入りに整えられたレイアウトなど、観ていてうっとりするんだけど、「完全に悪酔いですよね、これ」という。

見終わった後の徒労感は『ヴァルハラ・ライジング』に近い。

「まあ、どうにもなりませんでした」という達観。

途中「まさか演武を始めるんじゃなかろうな」と思った十秒後に演武が始まったのは笑うしかなかった。