『パズル』を観た。

twitterでフォローしてる人がめちゃくちゃ褒めてたのでハードル上げ気味だったんだけどそれを超えてきてくれた。

「この世界はクソまみれで、おまけにどいつもそのことに気づかずにヘラヘラ笑ってやがる。だからちゃんとクソを顔に塗りつけてやる。よかったら、君もどう?」という映画。

冒頭、靄の中の夏帆のカットが映し出された瞬間、この映画が子供だましではないと確信できた。

夏帆がとにかく美しい。

単純に顔や体の造形の話だけでなく、所作や眼差しに至るまで。

これならば少年が世界を敵に回すのに相応しい、と強力に納得させてくれた。

あんまり恋愛感情を持ち込まなかったのも良かったな。

かなり容赦のない暴力描写・ゴア描写が全編通して溢れかえってるんだけど、クリシェからちょっとはみ出す感じで新鮮だった。

トマトすり潰し飛沫ぶっかけとか。

一番日本でうまく『ダークナイト』を翻訳できた映画なんじゃないかな。

どうしても思春期のじめっとした陰湿な感じが滲み出るのが日本らしい。