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『グラスホッパー』を観た。
同じ瀧本監督・生田主演コンビの前作『脳男』よりかはマイルドなものの、ハードなアクションと濃いキャラのドラマががっぷり四つに絡まった良い映画でした。
鯨と蝉と岩西という、ちょっと浮世離れした連中が浮つくことなく画面に映ってて良かった。
鈴木とその恋人のやり取りが異様なまでにテンプレなトレンディドラマだった分、こっちのが落ち着いて見られるぐらい。
特に岩西がめちゃくちゃいい味出してた。
でも終盤の鯨と蝉の対決がBGMとか会話のノリのせいで、夕焼けをバックに河原でどつき合って仲良くなる昭和の不良高校生みたいになってて、ちょっとギャグっぽかったな。
いや、これはこれで燃えたけども。
あと吉岡秀隆ってあんなに異物感のある声だったっけ。
何かそれこそ昆虫が無理やり人間の声を出してるような感じだったんだけど。