スーサイド・スクワッド』を観た。

何というか予想に反して「手堅い」という感じだった。

「仲間が大事」「家族が大事」「過去は変えられないんだから、今、何をするかが大事」、うぅむ。

『フューリー』や『サボタージュ』のようなゴア描写や居心地の悪くなるような会話劇もほぼ無いし、肝心な自殺部隊の面々も悪人というよりかは単に囚人って感じで、監督が言うような「アナーキーでパンクな映画」というのはちょっと違うんじゃないかなって。

政府の役人であるアマンダが一番修羅っぷりを見せたのが、屈折してて、パンクということなんだろうか。

しかし、画面の微妙な暗さにはちょっとまいった。

暗い所で暗い格好の連中がわちゃわちゃ動き回られるとしんどいよ。

デッドショットはとにかくかっこよく撮られてる。いかなる時も減らず口を叩き、仲間と娘を思いやり、卓抜した銃の腕前でピンチを切り抜ける。ウィル・スミスの俺様っぷりといい感じに噛み合ってる。

ハーレイはとにかくキュートでサイコ。いつだって自分のペースを崩さず、何でか知らんけど絶対にへし折れない木製バットで大暴れ。「おっぱいより尻と太ももだ!」というこだわりを感じる。籠の鳥は自由には飛べないけど、幸せそうだからいい……のだろうか。

ジョーカーは手堅く良い。めっちゃお洒落なヴェロキラプトルって感じ。事前の噂通り、予告編からあのシーンもあのシーンもカットされてて、別にそれで違和感はないんだけど、もったいないって思っちゃうよなあ。