本日の『Baby Princess

今日は霙姉さん

私は――

オマエの秘密を知っている。

……

フフフ――。

どうだ。

ものすごく――

困っただろう?

してやったり。

なんとまぁ相変わらずの茶目っ気。

しかし秘密とは一体。

ああ――

この私に――
秘密を握られて
しまうなんて――

かわいそうなヤツ(はぁと)

だってなにしろ、
私はオマエをいじめるのが――

大好きだし。

そうだったの!?

私にとって秘密とは――
この宇宙のいかなる些末な塵よりも
もっともっと小さい――

どうでもいいものだから、な。

だから――

いつ大事な秘密をぽろり
しゃべってしまうかわからないんだ。

こえぇええ。

だからもし、オマエが他の姉妹に
秘密をバラしてほしくなかったら――

ほら。

ほらほらほら――

なにかわたす物があっても
良いだろう?

きたないさすが霙姉さんきたない。

絶対甘い物をねだる気だ……。

私は氷柱のように――
堅いことは言わないのだ。

どうだ?

老舗のあんこ玉、一箱で――

手を打とう。

あんこ魔人。

それなら、口があんこ玉で
いっぱいになって――

昨日の夜――
ヒカルの部屋の前で
見たことは誰にも言えなく
なるだろうからな。

フフフ――

言ってくれ!

何を見たのか!

しかしなぜヒカルはこうも誤解されるようなことをよくやっちまうのだろうか。