昼からサマーソニックへ。

・Delphic

「別に観れなくてもいい」と思っていたが、開演時間がもうすぐだと分かると、つい走って会場に駆け込んでしまった。

貧乏性というか単純というか。

会場内に入った瞬間、ステージの上のスクリーンにバンドのロゴが浮かび上がり、メンバーが登場。

New OrderUnderworldの流れをくむ、美しい上物と割と単純なビートともの憂げなメロディが特徴の彼ら。

いやぁ、踊った。

ダンス系のアクトを観てる時って、周りにいい感じに踊ってるやつがいるかどうかが大事だと思ってるんだけど、今日はちょうどそういう人がいたのでこっちもそれに釣られていつも以上に踊ってしまった。

てっきり最後に来るものだとばかり思っていた"Counterprint"(最高だったね)を途中でやっちゃったもんだから、どうするんだろうと心配してたけど、"Acolyte"できれいに〆てくれた。

何も考えずに一番楽しめた。


Nas

Nas本人が登場する前から、メンバーがセッションしたり、前説担当みたいなおっちゃんが客煽ったり、待ってる時間が割と苦じゃない心遣いを見せてくれた。

"Hip Hop Is Dead"から始まり、『Illmatic』から"Life's A Bitch""The World Is Yours"のような定番の名曲をやりながら、最近出したDamian Marleyとの共演作からの曲もやるというキャリア全般を網羅するようなセット。

アルバム5枚くらい持ってるけど、さほど聞きこんでいない俺でも「あ、これ聞いたことあるな」という曲がちらほら混じってたので、熱心なファンの人は余裕で把握していたんだろうな。

しかし曲を最後までやらず、メドレーのように繋ぎまくるというのは、ヒップホップのコンサートではよくある手法なんだろうか。

それにしてもNas、思った以上に精悍だった。

正直もっとおっさんくさいものだとばかり。

ギターが結構いい音出してたな。


Pavement

後ろの日陰でごろごろしながら観る。

いい音出してたけど、いかんせん思い入れがなかったので、途中でだれた。

「なんかどの曲もなんか似てない?」みたいな。

いかん、ファンの人に殺されるな。

Stephen Malkmusは男前でした。


Beat Crusaders

解散するので顔だけでも見ようかと。


Richard Ashcroft & The United Nations Of Sound

シンプルな曲を力強く鳴らす。

腕のいいミュージシャンがちゃんと演奏して、おまけにPAもしっかりしてたらそれだけで気持ちがいいもんだね。

客に英語が通じていようがいまいが、MCを熱くまくしたてるRichardは素敵やと思った。

なんかヒロシマの話してた、よね?

最後はまさかの"Bitter Sweet Symphony"!!

うわぁあああああ!ってなった。

やっぱ名曲は強いですよ、ええ。

最後に客を抱きしめる代わりに自分を抱きしめてたRichardがすごいキュートだった。


Smashing Pumpkins

まず出音がイマイチだった。

ベースもギターも結構埋もれてた。

あと長尺のくどい曲をさらにくどい感じにアレンジするという、非常に優しくない仕打ちを。

まぁ、いいんですけど。

1曲目、"Today"ですよ?

まぁ、どうにかなってしまうじゃないですか。

"Bullet With Butterfly Wings"には昂ったし、まさかの"Disarm"には思わずtwitterに即ツイートしたし、最後の"Tonight,Tonight"で胸一杯。

あと『Zeitgeist』が結構好きなんで"Tarantula"とか"Stand Inside Your Love"みたいなのもやってくれて嬉しかった。

やっぱり激しい音で激しい感情をうねりを上げながら叩きつけるような音楽。

そういうものがやっぱり肌に合うなと実感した。

そしてSmashing Pumpkinsはそれが出来るバンドなんだと。

まぁ新曲、"Freak"以外そんなに好きじゃないけどな。

Billyは気を使ったのか分かりやすい英語ばっかのMCだったけど、内容がどうしようもないほどひねくれまくってて、思わず苦笑いが。

「俺はお前らのこと好きじゃないよ、でもお前らは俺のこと好きなんだろ?」とか「お前ら、英語分かんないんだろ?ふふん」とか。

もうほんとどうしようもない。



総評としてはなんか満足できたんだかできてないんだかいまいちよく分からんのだけど、まぁサマーソニックは毎年こんな感じだよな。

来年はどうなんのかねぇ。