本日の『Baby Princess

今日は観月

今年もあとたったの
5日でしまいじゃ。

わらわの通う
幼稚園も休みになって、

毎日こうして――
枯れ葉ばかりの庭先で
姉じゃや小さき妹たちと――

ままごとやら、
かげふみやら、
ながなわやらして――

遊んでいると。

見上げれば――

カキンと。

すずやかに
澄んだ真白き
冬の空の色じゃ。

風情のある言い回しだ。

いよいよ――

この冷たく澄んだ
空の下を。

新たな歳神様が
渡り来たるのじゃな、

と、思うと――

この卑しき我が身でさえも
なにやら腹の底から――

引き締まるような
気がしてくるものじゃ。

一年の終わりと始まりはそういう気分になるよね。

でも惰性惰性。

この1年を下界で過ごし、
よわいを重ねてすっかり
翁になられた今年の歳神さまと――

新しい1年を司るべくやって来る
可愛らしきわらべ姿の歳神さま――

尊き2柱が交代する日という
晦日の夜には――

ぜひとも、その
「ターッチ 」の
瞬間を見たいものじゃ♪

ミーハー?

これより迎える――
手つかずの新しき真白い1年は、
我らに等しく与えられる
新しき命のようなものじゃ。

来年も――
兄じゃとみなの真白き1年が
幸せに彩られんことを、
我れここに祈念して、
恐み恐みもうす――

もうします。