悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

アゴタ・クリストフが死んだ。

彼女の作品は『悪童日記』から始まる三部作しか読んだことがないが、それでも作品ごとに、前の作品を全て根こそぎひっくり返していく、その在り様に衝撃を受けた。

悲しみも怒りも麻痺してしまったような、そんなやるせなさを彼女の文章から感じていた。