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『UN-GO』の話。
テロによって破壊された高層建築の中を進む馬と令嬢。
古風な屋敷と衣装と怪しげな覆面とアンドロイドと隠しカメラ。
ネットワークを駆使する現代の安楽椅子探偵と怪しげな人外を連れ歩く敗戦探偵。
そうした対比が割と雑然と提示されて、結構継ぎ目が荒いんだけど、まぁ実際問題、現実の生活からしてもそうした継ぎ目はごろごろと転がってるわけで、意外と気にならない。
作り込みが甘いと言えばそうなるんだろうけど、割と流せるんだよな、個人的には。
あの世界って。
「全ては権力者に監視・管理されている」という古典的なビッグ・ブラザー・スタイルですよね。
だが、未だに権力者は麟六しか現れていない訳で、その辺が今日的かな。
真の権力者には顔が無い、という時代。