寄生獣』を観た。

言わずと知れた傑作漫画の実写映画化、ということで当然ハードルは下がりっぱなしだったわけだけど。

すごく良くて、観た後、しばらく足に力が入らなかった。

とにかくすごく美しいカット、レイアウトがいっぱいある。

戦闘シーンにしても屋上での狙撃や、Aとの決闘とか、前後の奥行きを凄く活かしてて、かっこいいんだよ。

食堂での二人の寄生生物の食事のカットなんて冷たく青ざめた色彩設計もあいまって凄く美しくて、たまらない。

そして台詞もそうしたビジュアルを台無しにすることなく、滑らかに話を進めている。

語られるのは母性、そして右手の物語。

正直、映画を観ながら泣くなんて『CASSHERN』以来だった。

来年四月の完結編も楽しみ。