進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド』を観た。

風呂敷を畳むために凄い勢いで容赦なく話の筋を整理し、登場人物を殺し、構図を単純にしていくので、その切り捨てられたところ(巨人による大虐殺とか)に魅力を感じていた人は面白くなかったんでしょうけど、『MOZU』を経て長谷川博己が延々と胡散臭いことを喋ることに快感を得るようになってしまった俺にとっては美味しくいただけました。

胡散臭い謎空間で胡散臭い陰謀論を語りながらエレンを口説くシキシマ、たまらん。

シャンパンのグラスとボトルをそこらに放り捨てる仕草とか、怒り狂うエレンを余裕でいなして叩き伏せるくだりとかも「東じゃねえか!」ってなったよ。

シキシマ絡み以外だと、巨人への変貌シークエンスとかバッチリかっこよかったし、その巨人同士の格闘戦も盛り上がったし、トラックでアルミンたちが草原を走っていくくだりの尺に余裕があるんだかないんだかよく分からない宙ぶらりんな感じも嫌いじゃなかった。

あと冒頭に出てくる草磲剛の完全に倫理が欠落した目つきも最高。